気づいたら駆け出していた。
二人がどこに行ったかもわからないのに。
焦っている姿をどこか客観的に見ている自分がいた。
なんで一人の女にこんなに執着してんだよ
バカみたいだろ
言動に、一喜一憂して、振り回されて
余裕もなくなって
……ほんと、ださいよな。
ださいってわかってんのに
なんで……止められないのかな。
そんなことを思いながら廊下の角を曲がったとき
偶然にも、探していた後ろ姿が目に飛び込んできた。
────だけど
それ以上は近づけなかった。
息が止まった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…