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中島くんとうまく接することができないまま時は流れて
遼くんと話す約束をした金曜日がやって来た。


そして今日は、テストの順位が配られる日でもある。


終礼の時間に、担任の先生から成績表を手渡されるんだ。




中島くんの点数は、数学しか知らない。

100点だと言って私に見せてきたのは一度きり。

他の教科は、そんなによくなかったのかな……。



ううん、それとも。私がわざとじゃないけど、そっけない態度を取るから言わなかっただけかもしれない。


怒ってるかな。それとも、もう……愛想を尽かされてるのかな。


中島くんは人気者だから、中島くんから話しかけてもらえないと、私が中島くんと話すタイミングはすべて周りの男子に奪われてしまう。


どう思われているのか気になってしまう。


そもそもあの約束が─────遼くんに勝ったら、デートするっていう約束が本気だったのかも分からない。

……忘れていたりして。