────テスト前日。

夜に遼くんからメッセージが届いた。


開く前に緊張してしまう。

テスト直前に送ってくるなんて珍しい。
なにか緊急の用事なのかな……。
そう思いながら通知をタップすると


【近々、ゆっくり話したいことがある】

そんな文面が現れた。

これ以上遼くんと距離を縮めるのはいけないと分かっているのに、まだハッキリと断れない自分がいる。

なんだかんだで一緒にいたいと思ってる。同じ高校にいるせいで、会おうと思えばいくらでも会うことがてきる……それがいつまでも完全に切り離せない原因になっているのかもしれない。


【わかった】と返事を打った。

テスト期間の間は遼くんも集中したいだろうし、テストが終わった1週間後の金曜日に、放課後会うことになった。