中島くん、わざとでしょ



これはいわゆるレイプと呼ばれるもの。自分がその対象になるとは夢にも思っていなくて。

もう終わったと思った。

実際、最後まで遼くんが来てくれることはなかった。



複数人に体を容赦なく触られる。

悠斗さんがスマホを構えて写真を撮る。


───だけど
もうどうにでもなれとなかば諦めかけたとき



『そのくらいでいい』


スマホをおろした悠斗さんが
突然そう言った。

周りの男子たちが手を止める。



『紗世にはちゃんと “ 言われたとおり最後までした ” と伝えておく』

『だから君も、“ 最後までやられた ” ということにしておけ』

『これ以上のことをされたくなければ早く別れることだな』



────途中でやめてもらえたからと言って、傷つかないわけはなく。

数日前までは、ずっと遼くんと一緒にいれると思っていた私の心はズタボロで

その日はどうやって家に帰ったのか覚えていない。



紗世さんには、遼くんにこの出来事を話すことを禁止された。
もし遼くんに話したら、写真をばらまくからと。


黙って別れるしかなかった。


────好きじゃなくなったと、嘘をついて。