別れなくちゃいけないと思った
だけどそれを遼くんに伝える間もなく
放課後───
数人の男子に周りを囲まれたかと思えば無理やり暗い部屋へ連れて行かれた
その中に、紗世さんの兄である悠斗さんがいた
ああそういうことかって一瞬にして悟った
悠斗さんは明るい紗世さんに比べて、本当に兄妹かと疑ってしまうほど寡黙な人だった
静かすぎて、何を考えているか分からない。
それが逆に怖かった。
悠斗さんは私を連れ込むなり
感情の読めない声で言った
本当はこういうことはしたくない
紗世がこうしろと言ったから仕方なくやっているだけ
だけど家のことを考えてたら
君にはやっぱり少しだけ痛い目に遭ってもらわないといけない
────と。



