中島くん、わざとでしょ


頭の中を整理する。


今はまだ、文化祭の最中。

どれくらい時間が経っているのかは分からない。

ここは保健室。



あの二人に───紗世さんと悠人さんに会ってからの記憶があまりない。


どうやら倒れた……らしい。

ここに寝かされているということは、おそらく、たぶん、中島くんが運んでくれた……のかな。


情けないところ見せてしまった。
弱いところを知られてしまった。



過去の出来事なのに

思い出すだけで震えてしまう。

いつまでも立ち直れない自分がいやだった。

そのことを知った人たちに

気を使わせてしまう自分がいやだった。


きっと中島くんにも可哀想な女、だと思われる。


可哀想じゃない、

悪いのは私だから。


お願いだから同情しないで。

私のされたことを知ったからといって
距離を置かないで。

……いつもと変わらずにいて。