「ごめん、“ 遼くん ” じゃなくて。 ……大丈夫か?」 中島くんは手をほどくと立ち上がった。 「のど乾いたろ、水持ってきてやる」 「……あ、」 返事を向ける前に背を向けて、カーテンの奥へ消えていってしまった。 一人になる。 静かな空間。 文化祭で騒ぐ声が少し離れた場所から聞こえる。 ゆっくりと上半身を起こして中島くんを待った。 ……早く、戻ってこないかな。