中島くん、わざとでしょ


私も子供っぽい……。人に言えたことじゃない。
恥ずかしくなりながら向き直る。

するとちょうどそのタイミングで強い風が吹いた。
ざあっ…と校庭の木々の揺れる音がして、その拍子にスカートがめくりあがってしまった。


……っ。


慌てて前を押さえつけると、今度はうしろ側がフワッとなびく。

どうして、よりにもよってこんなタイミングで……!

目を逸らしてくれればいいのに、デリカシーのない目の前の男は私のスカートをガン見してくる。



「上月って俺にスカートの中見せんの好きだね」


頭の中が沸騰しそう。



「好きで見せてるわけじゃないしっ」

「いっつもヒラヒラさせて危なっかしーんだよな。スカートなんかより男用の学生服がいいんじゃね?」

「っ、あのねえ! 私だって一応女なんだから……その……似合わないとしても────」



思わず言葉を切ったのは、中島くんがスカートの裾に触れてきたから。



「ほかの男に見られたらどうすんだよ……」