中島くん、わざとでしょ



中学の保健体育で習ったことがある。
薬物と煙草の依存性。

一度手を出したら、自分の意思ではなかなか手放すことができないって。




「我慢しようと思えば思うだけ禁断症状は強くなる。……上月がキスさせてくんないから、余計にね」



努力は一応認めてあげようかなと、ぬるいことを思ったとたんにコレだから、中島くんは。




「何回も言うけど、キスは好きな人としかしちゃだめだし」

「まだそんなことこだわってんのかよ」

「そんなこと、じゃないもん、大事なことだし」

「もうそれ聞き飽きた」



わかってる。

中島くんには何回言っても伝わらないこと。


もう耳も貸したくなくなってきて目をそらした。


すると。



中島くんは、なぜか開いた教科書を持ち上げて。




「けどさ、」



低い声が妙に色っぽく響く。





「こーゆうの興奮しない?」