生徒会役員?!
行かなきゃ……!
顔が赤いことも忘れて中島くんからバッと離れる。
勢いよく反対を向いたから、たぶん顔は見られずに済んだ。
……ていうか中島くんももう生徒会のメンバーだよね。
「なあ、俺も行ったほうがいい?」
「うん」
ふり返らずに答える。
「上月、歩くの速い」
「だって急がなきゃ」
「足しびれてたんじゃないのか」
「っ、治ったって言ったじゃん、今さっき」
会議室への廊下を急ぐ。
もちろん中島くんは役員になったんだからいっしょに行かないといけないけど、このまま遼くんと鉢合わせしたりしたらいやだなぁ……なんて。
だって、中島くんといたことバレちゃう。
同じクラスだから本来は一緒に来てもおかしくないんたけど、さっきあんなことがあったから……あんまり、見られたくはない。