にらみつけると、またしても顔を寄せてくるから慌てて背けた。
うつむいていればキスはされないはず。
だけどずっとかがんでいるせいか、だんだんと足が痺れてきて体勢を保つのがきつくなってきた。
「ねえ、もう教室いこうってば……」
聞いてくれない。
私の肩から流れた髪を中島くんがゆっくりとすくいあげて丁寧な手つきで耳にかけた。
これじゃあ顔を隠せない。
「はのんちゃん」
甘ったるい声で名前を呼ばれる。
「オカタイいことばっか言ってるわりに隙だらけだよね」
「……え」
手が伸びてきて私の首すじをつーっ…となぞった。
びくっと肩がうごく。
「ほんとーは
してほしいとか思ってんじゃないの」



