中島くん、わざとでしょ



……触れられるとなんとなくもどかしい気持ちになる。



中島くんは意外とスキンシップが多い。たぶん女の子に触れることが習慣化してるんだと思うけど、問題はそこじゃなくて、なんていうか、触れ方がいちいちじれったいんだ。



ベタベタといやな感じはしない。

そっと触れてかたちを確かめるようになぞって、すぐ離したかと思えば次は力をこめてきたり。


体温は高くもなく低くもなく、ほんのり温かい。
てのひらは意識して汗ばんできてしまう私と反対にさらさらしてる。





「あの、離してほしいんだけど……」



お互いたかがんだ姿勢のまま、目線はいっしょ。

中島くんは目を細めた。

私の言うことは無視して指を絡ませたりほどいたり、何やら楽しそうにもてあそび始める。