『可愛くない』がぐさりと突き刺さる。
遼くんが私たちが付き合っていたと言ったことはもちろん衝撃だった。
私のことを、軽々しく扱うなって怒ってくれているのが嬉しかった。
中島くんが女の子に慣れてることは知ってた。
好きでもない相手に平気でキスしたり甘えたり抱きしめたりしてくるから。
リボンを結べるのだってそう。
ライターのうさぎが可愛いのだってそう。
いつも可愛い女の子と遊んでる証拠。
色んな感情が混ざってうまくコントロールできない。
「だったら……その気がないなら、約束して。はのんに、絶対手は出さないって」
本気だって言ってほしかったわけじゃない。
中島くんは私と違って可愛くて従順な女の子が好きだって知ってるから。
中島くんが私に構うのは口封じのため。
分かって接していたのに、少なからず傷ついた理由は。
コーラを飲んでるときの無邪気な笑顔も、さっきうさぎの話をしたときの嬉しそうな笑顔も
向けられた冷たい目のせいで
ぜんぶ嘘だと言われた気がしたから。



