「俺たち同い年だから敬語なんか使わなくていいよ」
「……ああ、ですね。じゃあ遠慮なく」
次の瞬間、私の体は遼くんから引き離された。
中島くんの手によって。
あまりに乱暴だったからか肩が脱臼してしまうんじゃないかとヒヤッとした。
「上月にあんまりベタベタ触らないでよ。
“ 遼くん ”」
バッと顔をあげると、そこには嘘みたいに明るい笑顔があって。
頭の処理が追いつかないまま、唖然としていると。
「ああ、ごめん。 つい癖で……ね、はのん」
同意を求めるように遼くんに見下ろされて、どう反応していいかわからなくなった。
「幼なじみだから距離とかないのかもしんないけど、上月だって女だから」
「分かってるよ。はのんのことは誰より知ってる。……付き合ってたから」



