「ちゃんと話すのは初めてだよね。俺は堺井遼。……はのんとは幼なじみなんだ」
遼くんはそう言って、私の肩をそっと抱いた。
ドキンッと心臓が跳ねあがる。
「俺は4組の中島です。会長のことは1年のときから有名だったので知ってます」
表情は相変わらずだけど、なんとか普通に会話をしてくれてホッとした。
「俺のこと知ってくれてたんだ」
「堺井総合病院の、院長の息子さんですよね。 すごく頭がいいって聞いてたし……実際、全国模試でもトップあたりに名前が載ってるの見たことありますよ」
そう言いながら、一瞬だけ私に視線を流してきた。
「中島くんも有名だから、俺も知ってたよ。生徒会、人手が足りてなかったから本当に助かる」
「……そりゃ光栄です」
やっと少しだけ笑った中島くん。
そしてまた、私をチラリと見る。



