「あんな可愛いの捨てれないよ」
「ふーん。じゃあ、上月にあげたってことで」
上履きを取り出しながらそう言った中島くん。
「ほんとに煙草やめるの?」
「やめる」
「いきなりやめれるもんなの?」
「……楽じゃない、けど、努力………だね」
私も同じように靴箱を開いて中身を取りだした。
このまま一緒に教室に行く流れ。
……だったはずだけど、私たちのあとから昇降口に入ってきた人物と目が合って足を止めた。
「遼くん、おはよう」
私の声に反応して、中島くんも振り向いて遼くんを見た。
「あのね、一昨日にも連絡いれたとおり、中島くん、生徒会に入ってくれることになったんだ」
一応事前にメッセージを送っておいたから遼くんも分かってはいると思うけど、顔を合わせるちょうどいい機会だと思って話しかける。



