中島くん、わざとでしょ


直後、真上を電車が通りかかってトンネル内に轟音が鳴り響いた。

通過するまでの数秒間は、何を言っても相手には聞こえない。




……宇宙一可愛い女の子。



“ マジで可愛くねぇー女 ” と
まるで正反対の表現。



わざわざ対義語を出してくるあたり
かなり意地悪だと思う。


つまりお前とは正反対だって
真っ向から否定された気分。



私だって可愛くないけど女で。

可愛くない自覚はあるけど、少しでも可愛くなりたいって思ってて。




中島くんはそんな私の心を平気で傷つけてくる。

どうせ私に何言っても傷つかないと思ってるんだろう。

でも実際そういう態度を取ってるから、仕方のない話。




電車が通りすぎて静けさが戻る。


私たちは駅のホームに続く階段を無言でのぼった。