中島くん、わざとでしょ





「あとは?」

「えっ?」

「最低条件」

「最低条件?」




なんの話をしてるの?




「煙草だめなら酒も? 無理?
ねえ、上月」




さっきまでの偉そうな態度はどこに行ったのか、顔色をうかがうみたいに遠慮がちな瞳で見つめてきて。

だけど、逃すまいと絡めてくる腕はとても強引。


早足で歩く私にしつこいくらいスピードを合わせてきて、正直うっとうしい。






「やっぱ優しい男がいい? そんで金持ち?」

「なに急に……。結婚の話?」

「そう」

「なんで私にそんなこと聞くの?」





逆質問してみたら、急に黙り込んだ中島くん。