中島くん、わざとでしょ


集合時間に遅れそうなことも忘れて立ち止まる。

ついさっき「早く行けよ」と私を追い出した人が、どうしてこんなところにいるんだろう。




「話し合いって何時まであんの」


私に歩み寄る中島くん。




「わかんない。 でも文化祭についてだから、けっこう長くかかるかも……」

「終わったら一人で帰るのか」

「えっ? と……」



質問の意図がわからないまま考える。

ミカちゃんは放課後は彼氏と合うんだったかバイトだったかで、私より先に帰ってしまった。


だけど、生徒会の仕事のあとは
たいてい………




「遼くんと一緒に帰る、かも。……えっと、幼なじみだし、家が近いから」

「……」



そう答えたあとに、今日が第3金曜日であることに気づいた私。
遼くんは月一で超有名どころの進学塾に通ってる。



「あっ、でも。 今日は遼くんと帰る方向別なんだよね。……だから、一人かな」



できれば一緒に帰りたかったけど……。




「俺、用事断る」

「えっ?」

「教室で待ってるから、終わったら来い」



それだけ言うと背中を向けて戻っていってしまう。