中島くん、わざとでしょ



遼くんは昔から努力家で、疲れなんて周りに気づかせない振る舞いをする人だった。


そこまで考えて、ふっと思い直す。

さっきは自分の感情だけで話しを終わらせてしまったけど。



遼くんの負担を少しでも減らすためには

やっぱり中島くんに生徒会に入ってもらうしかないんじゃないかと。




気づけば手が止まっていた。

ぐるぐる悩んでいたら




「箸進んでねぇじゃん」



そう声をかけられるまで、中島くんが戻ってきたことにも気づかなかった。




「う……」


お弁当を覗き込む中島くんをちらっと見上げる。




「気分悪いのか?」

「えっ?」

「食欲ないんだろ」

「や……そうじゃ、ないんだけど」



怒っていたかと思えばま本気で心配そうな顔を向けてくるから、やっぱり掴めない人だと思う。





「……やっぱり、中島くんに入ってほしい……かも」