「……可愛くねぇー女」
隣から聞こえてくる低い声は無視
……しようと思うと思ったのに。
伸びてきた手がほっぺたをつねるから、反応せずにはいられなくて。
「触んないで」
お箸を持った反対の手で払いのける。
「食べれないじゃん」
「話の途中なのに食べ始めんなよ」
「途中じゃないよ。もう終わったもん、話すことはない」
「はあ……。マジで可愛くねぇーな」
そんなに気に食わないなら話しかけないでいいのに。
「そこまでして中島くんに入ってもらいたいって思ってないから」
可愛くない自覚はあるけど、やっぱり女として、「可愛くない」なんて言われたらプライドが傷ついてしまうもの。
わざわざ2回も可愛くないって言った中島くんに憎しみの気持ちを込めて言った。
すると。
ガタッと急に立ち上がったかと思えば。
「え……どこ行くの」
「捨てに」
「なに?」
「コーラ飲み終わったからボトル捨てに行く」
そっけなく答えると教室を出ていってしまった。



