中島くん、わざとでしょ



私はいっきに1本飲むのは苦しかったから、ひとまずそこでキャップを閉めて机の上に置いた。




「もう飲まねえの」

「うん。あとは帰ってから飲もうかなって」

「んなことしたら炭酸抜ける」

「……でも、一気には入らないもん」




すると、私のコーラをちらりと見た中島くんが手を伸ばしてきて、飲みかけのペットボトルをつかみ上げた。




「今日はもらいすぎたし、上月には新しいのやるから」




なんて言ったかと思えばキャップを開けて
そのまま口元へ────。



えっ。

斜めになったペットボトル。半透明の、限りなく黒に近い茶色の液体がみるみるうちに減っていく。


最後まで口を離すことなく残りの3分の2を飲み干した中島くんは、満足そうに笑って上唇をぺろりと舐めた。




「……はあ。やみつき」