「私も、いただきます」
ゴクッと一口。
甘い香りが広がって炭酸が喉を刺激する。
すーっと抜けるような爽快感があって、口の中に甘さがしつこく残らない。
「……ん、美味しい」
そう言うと、人懐っこい笑顔が返ってきた。
「たまにはいいでしょ」
雰囲気といっしょに口調も柔らかくなってる気がする。
優等生モードとはまた違う、くだけた感じ。
今の中島くんは何もかもが自然に見えた。
本当の中島くんって、コーラ飲んでるときに現れるんじゃないかって、そんなことを考えながら再び飲み口に唇を近づける。
私が3分の1ほど飲んだときには、中島くんはもうペットボトルを空にしていた。
手元を見つめ、物足りなさそうな顔をしている。



