私に一度裏の顔を見られた中島くんは、もう私にどう思われようが関係ないらしい。
今の態度で話したくないんだなって伝わってきた。
保健室でさんざん甘えてきたくせに、と思う。
用が済んだら無視も同然って、どれだけ都合がいいんだろう。
せっかくノートのコピーまで取ったのに。
全部台無し。
顔のいい人たらし。
ロクな男じゃないって思う。
こうやってムカムカしている間も中島くんは呑気にスマホなんか見て違うこと考えてるんだと思うとバカらしくなってきた。
こんなことだったら、早く席かわりたい。
結局5限目、6限目と
ひとことも話すことなく時間が過ぎていった。
中島くんも私のことを意識して見てないんじゃないかってほどそっぽを向いていて。
終礼中、「感じ悪」って心の中で毒ついた。
「きりーつ、礼」
終礼が終わって、いっこくも中島くんのそばを離れたかった私は、ハイスピードで荷物をカバンに詰め込みはじめる。



