まるで話し方を忘れたかのように。 あぁ、そうか。 私は、声が出ないんだ。 長年、何も話さなかったからな。 「なにしてるんですかって聞いてるんですよ。」 当然、私は話せないから黙る。 「自分を傷つけたらだめですよ。」 そう言い残して、男子生徒は去って行った。