「……だって陸くんとはいつも割り勘だったから」


 ”どうしたらイイか分からない”と困った目で俺を見る。


「俺は陸くんじゃないし」


「そうだけど、友達の堀内くんに奢ってもらうなんて……」


「…………いいんだよ、細かい事は。 後コレとコレとコレもー」



”そんなにお腹好いてるなら、やっぱりスペシャルセット返すから!”と慌てる橋本を無視して、色々と注文しまくる。



「橋本も食うの手伝えよ!サナ陸のストレス発散すんぞ!!」


 不安な顔しかしない橋本におちゃらけてみるも


「そんなに食べたら太るじゃん」



 笑われるワケでもなく、真顔で返された。



「都合イイじゃん。橋本が太ったら別れを切り出される口実になるかもじゃん」