「……………そ。じゃあ二人で帰れば」
陸くんはふて腐れるように自分の席へ戻り、乱暴に鞄の中に教科書類を詰め出した。
……知らないフリをしている事を良いことに、自分勝手な態度を取る陸くん。
”どうしよう”と堀内くんの顔を見る。陸くんと同じく、眉間にシワを寄せている。
堀内くんに強引に腕を引かれ教室を後にした。
「………………あーーー腹立つ!!!マジで腹立つつ!!!こうなったらパンケーキたくさん食って、ストレス発散するぞ!!」
『ヤケ食いするぞ』とはりきる堀内くんに、謝らずにはいられなかった。
「………私がハッキリしないから悪いよね……ゴメンね………」



