「美羽がヤらせてくれなかったから、サナとヤってるワケだしな。ほら、早く服脱いで」
陸くんの言葉に胸が押し潰されそうだった………
『こういう事はまだ早い』と言ったのは陸くんなのに。
私が、………私だけが全部悪いの?
それより二人の音が気持ち悪くて吐きそう。吐く。こんな生々しい音聞きたくなかった……
嘔吐を我慢していると、
――ッツ!!?
堀内くんから担がれ、その場から離れた。着いた場所は下の多目的トイレ。
個室に入るなり、『吐け』と背中を擦ってくれた。
堀内くんに汚い自分を見られたくなかったのに、嘔吐と涙が止まらない。
思いっきり吐いた後に、涙がしきりなく出てくる。
「ううっ……うっ……グズッ……」
浮気された理由は、私とヤれないからだった。