もちろん趣味の事なんて、それ以上聞けるはずもなくて。
かといって何を話すワケでもなく、ただひたすら外を歩いていると、同年代くらいの女の子がスマホで通話をしながらこちらに向かってきた。
「――でさーー昨日から付き合ってんだけどさ、その日にヤっちゃったワケよーーー」
ヤるとか、ヤらないとか。
一番聞きたくない話が耳に飛び込んできた。
キスすら未だにした事がない私にとって、こういう話は無縁すぎる。
ましてや陸くんから会う事さえ拒否されてしまえば、もうどうする事もできなかった。
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