”美羽は陸の彼女”なんて………



 サナはそうやって自分に言い聞かせているんだろうか………


 陸くんも私が誘うと”そんなワガママ言わないで”ってサナとの時間を優先するくらいだもん………言えないだけで、本当は邪魔モノだと思ってる。



 ………離れるなら今しかない。



 陸くんが離れる準備をしないなら、いっその事私から離れてしまいたかった。



 だから、


「………私、堀内くんの班に行くね」


 一歩引いてみると、『美羽は俺の彼女だろ!!』陸くんまでサナと同じ事を言い出した。



 陸くんが何を考えてるのか分からなくて、何も言い返せない。



 こんなのもう、”彼女”なんかじゃないよ………