――とうとう午後の授業。修学旅行の班決めの時間になってしまった。



 二人と全然、離れられる気がしない……



「で、あと一人誰入れようかー??」


 もう、私はサナと陸くんと一緒の班に決定なようで、あと一人誰を入れるかクラス中見渡すサナ。



「だから橋本は俺の班だって言ってんだろ」



 堀内くんが私たちの中に割って入ってきた。



 私の腕を掴み、グイッと引っ張る堀内くんに、少しよろけていると、『美羽をお前の班とか普通にあり得ないだろ』陸くんは眉間にシワを寄せて堀内くんに食って掛かる。



 それでも表情一つ変えずに『なんで??』と聞き返す堀内くんに、今度はサナが『だって美羽は陸の彼女だから!』と話に入ってきた。