浮気してるくせに平然な彼





「私、堀内くんが怒るような事も平気で言ってしまうけど………ずっと堀内くんに気遣いなく話せてるよ。だから機嫌治して??」


「分かった。嘘じゃないなら美羽が今後本音で話せる人なんて出てこないし、俺だけだし」


「…………………え、あ、うん」


 やっぱりデジャブだ。そうこうしてるうちにカフェに着き、4人分くらいの席を確保し、麗美さんを待つ。


 私と堀内くんが隣に座ってるから、きっと麗美さんは堀内くんと向き合うように座るんだよね………


 …………ってか、私いる事伝えてるのかな??


 不安になり『あの』と、堀内くんに声をかけた瞬間、

「翔くんーーーー!!!」


超絶綺麗な女の人がやってきた。


 紺色のブレザーを着ていて、茶色の長い髪をクルクルに巻いてて化粧もしてて、本当に本当に可愛かった。


 こんな綺麗な人に、私は何を言えばイイの。