"カワイイと思う"と、ハニかむ笑顔の堀内くんを信じてもイイんだろうか。
車を走らせ、麗美さんの学校と思われる所に着いた。制服がめちゃくちゃ可愛くて有名な女子校だ。
「頑張ってね」
安達さんから言葉を掛けれ、『ありがとうございます』とお礼を言いリュックを持ち、車から出る。
「もう少し歩いた所のカフェだから」
さり気なく手を差し出す堀内くんの、手を取り握り返す。だけどまだ付き合ってるワケじゃない。………この手を握り歩く意味には別に何の意味もない。だけど、ずっと繋いでいたい。
「何か不安になってるみたいだけど、俺の方が不安だっつーの!!」
「………………へ」
「俺、今めちゃめちゃ言いたい事言えてるよ。美羽は??」
『ほらー!また、俺に言いたい事言えてねえだろ!』と、ムクれ始めた。
…………何、このデジャブ感。
何かこのやり取り前にもした気がするんですけど。



