「安達さんならサナを幸せにしてくれそう」

「ん、サナに"イイヤツ紹介する"って言ってんだから泣かされても困る」


 ハハッと笑い合う私達を見て、安達さんは顔を赤くさせた。そして、『おい、そこの馬鹿ップル!さっさと荷物トランクに入れて乗れ!!』と恥ずかしそうに"早くしろ!"と急かす。


 トランクに荷物を置いた後、私と堀内くんは後部座席に乗り込み、安達さんに堀内くん家まで送ってもらった。


 家に着くなり、車から降りた堀内くんは、

「荷物置いてくるから、美羽はそのまま乗ってて」

 お礼を言うヒマなく、トランクに入れてる私の荷物も自分の家に運んでくれている。


「……………で、美羽ちゃん。ウチの翔とはどうなった??付き合ってんの??」


 運転席のミラー越しで目が合う安達さんに、早く教えて!と言わんばかりに質問される。