浮気してるくせに平然な彼





「…………うん」


 もう私がサナにできる事はこれだけなんだろうか。


 本音は行動で表れるって事は、追いかけて出て行ったサナは陸くんと戻りたかったんだろうか。"私ともサナとも別れて"こう、陸くんに言ってしまったけれど、サナにとって私がした事は余計な事だったのかな。


 シンミリする空気を打ち破ったのは、『あのーーー』石田くんだった。


「堀内はこの部屋泊まるよね??俺、もう戻ってイイ??」


 未だ苦しそうな石田くんは『ムラムラがヤバイ』と言いつつ、松本くんを引き連れてゆっくりと立ち上がった。


「は?? 泊まるワケねぇだろ。オマエらは俺と一緒に一日中ムラムラして過ごすんだよ」


「なんで!?俺達今から本音を行動に移してくるから堀内は橋本とーー『そういう意味じゃねぇよバカ!!イイから一緒出るぞ!!!』



 堀内くんは『じゃあな』と、私に苦い笑顔を向けて部屋から出て行ってしまった。