”………本音は言葉じゃなくて行動で表れる”
陸くんに追い討ちをかけるように『陸、もう終りにしよう?』と、サナが問いかけた。
だけど、陸くんは『いや』とも『ウン』とも言わない。 『美羽、ゴメンなさい』と、泣きながら私に謝罪してきたのは、陸くんでなくサナだった。
「おまえらの為にも『為になること』教えてやるよ。浮気して良いヤツがいるとしたら、それはどんなヤツか分かる?」
堀内くんの問いに、皆が黙り混む。
浮気して良いヤツ……酷い扱いされてる恋人だったら良いんだろうか。
誰一人答えるの間もなく、『それは』と、また堀内くんが話始めた。
「屁理屈を理屈に変えられるヤツだけだよ。そんなヤツしか浮気しちゃいけない。そんなヤツしか赦されない」



