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なんだかんだ先生の愚痴とスキーに付き合ってると、もうホテルに戻る時間になっていた。
レンタルしたスキーセットを返却し、またバスで30分かけて戻る。
…………やばい。死ぬほど疲れた。
さっさと風呂入って夜になる前に少しでも横になりたいと思っているにも関わらず、待ってましたと言わんばかりにロビーを独占しているサナと目が合った。
「アンタどこ行ってたの。追いかけてくるんじゃなかったの?? アンタがノロノロしてるから私は私で動かせてもらったわよ」
「は??」
「私、陸と縁(ヨリ)戻した」
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