浮気してるくせに平然な彼






「元々堀内くんは関係ないのに……本当にそれで良いのかな………」


 こんな、全部を丸投げなんて………


「美羽は陸と別れられなかったでしょ??じゃあもう後は堀内に任せるしかないの!!」


『別れればイイのよ!別れれば!!』と、私に言い聞かせては、『でもねえ』と首を傾げるサナ。



何か思い当たる節があるんだろうか。


『橋本早くー!』と、ノロノロ歩く私を待ってたらしい石田くん松本くん。……の腕を掴むサナ。


「ちょっとアンタ達に聞きたいことあるんだけど!!………コイツらがいなかったら怪しまれるから美羽は堀内の所行って」


 ――ワケが分からないまま、”早く行け!”とばかり、サナに背中をトンと押された。