それから更に20分経った頃。
 コンコンとドアをノックする音が聞こえてきた。


「ハイハイ」


 石田達は嬉しそうに部屋のドアを開け、俺は橋本が寒くないようエアコンで部屋の温度を上げる。


「お邪魔しまーす……」


 小声でコソコソと部屋に入ってきたサナと橋本。


 サナは『コレ中学のジャージ』と上下黒のジャージを“どうどう!?”と聞いてくる。


 中学のジャージを"どう!?"と言われても。


 まあなんともサナらしい格好をしていた。
 橋本はピンクのモコモコの部屋着だった。