私とずっと話していなかったにも関わらず、私の事を庇ってくれたサナ。 サナとは同じ班でもなければ、同じ部屋でもない。 ……話せるのかな。 先生から各部屋の一人がカードキーを受け取る。 私の部屋のカードキーは永倉さんが受け取ってくれて、さっそく部屋へと荷物を置きに移動しようとした時、 ポンと肩を叩かれ、振り向くと石田くんと松本くんが立っていた。 「荷物置いたらすぐ6階の階段近くまで上がってきて。一人で来て」