「それは堀内くんの考えでしょ?友達100人もいらないけど、多いに越した事ないよ!」
堀内くんの話に真っ先に割って入ってきたのは、私の横に並んで歩いていた永倉さんだった。
永倉さんは学校ではいつも一人だった。
その為か妙に説得力がある。
「だからって、誰かさんみたいに上っ面ばっかの付き合いで、結果あんな事しちゃったら本末転倒だろうが」
「友達が多い事と、あんな事するしないは関係ない!」
『それにその言い方だと、美羽ちゃんが友達多かったら、そういう事するヤツに聞こえる』と言い争いをしている二人を止める事もできずに、石田くん松本くんに“どうしよう”と視線を送る。
今から修学旅行なのに………



