✥ 時間になり、保安検査を受け、搭乗口に移動し搭乗ゲートを抜けた。 飛行機の機内へと歩いていると、 「橋本!!!」 私の後ろを歩いていた堀内くんが私に声をかけてきた。 私となんて話さない方がイイのに。 それでも堀内くんの優しさに甘えてしまう。 「なんつー顔してんだよ。橋本は何も悪くないんだから気にすんな」 「………でも」 でも、堀内くんが好きだって事は事実だ。 だから皆に言い返せなかった。 「んな暗い顔するなって。友達なんて100人もいらないじゃん。橋本には俺たちがいるじゃん」