クラスの人、数人が私を見て顔を歪めた。そして、私に聞こえるように話し始めた。
「堀内とサナ付き合えばイイのにね」
「うん。絶対お似合いだよね」
…………分かってる。
分かってるから、それ以上言わないで。早くどこかに行ってよ………
肩をポンと叩かれ、ビクッと震えると堀内くんがビックリした目をして私を見た。
…………どうしよう、クラスの人に身体的に嫌がらせされるのかと思って、つい、体が反応してしまった。
「橋本、あのさ………」
堀内くんが何かを言いかけようとした時、私にチクチク文句を言っていたクラスメートが、
『堀内ー!橋本さんに口説かれないように気をつけてねー!!』
大声で叫ぶと、私を見てキャハハと笑った。



