今、この状況は笑ってられる状況じゃない。



 終いには「とりあえず歩きなさい」と先生に怒られる。横にいた永倉さんが“美羽ちゃん行こう”と、困った顔で私の腕を引いた。


 もしかしたら堀内くんは学校に向かってる途中かもしれない。


 ………早く歩いちゃったら間に合わないかもしれない。


 なんて、この後に及んで往生際が悪い事を思っていると、ポケットに入れていた私のスマホがブブブと反応した。


 すぐにスマホを取り出し、画面を確認する。


“今、起きた”

 ――堀内くんからのLINEだった。