「何言ってるの!学校行ったらサナちゃんに謝りなさい!!」
『写真絶対撮って来なさいね!』と、自分の言いたい事だけを言い、私の意見をまるで聞こうとしないお母さんに見送られながら、ガラガラとキャリーケースを引く。
行きたくない。
修学旅行なんて、ちっとも楽しみじゃない。
サナと写真を撮れたとしても笑える自信がない。
だけど、堀内くんには会いたかった。
私の片思いで良い。ずっと片思いで良い。だから、彼女なんて作らないで。
………お願い、誰とも付き合わないで。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…