「アンタには気遣いってモンがないワケ!?そんな言い方しなくてもイイじゃない!ほんっとにクズね!!!」


 火に油を注ぎまくってしまった。
 もう、証人どころじゃない。



 ”クズ“と罵声を浴びせるサナの顔を見て、そう思った。



 コイツに頼ろうとした俺がバカだった。




「悪いな。俺、人を選ぶクズだから。
オマエの事は助けてやんない」