「なによ!! 私だけが悪いの!? 陸は悪くないの!? 堀内みたいに断れば浮気にならなかったじゃない!!!」 俺に向かって、悔しそうに陸の愚痴を吐き出すサナを見て、弱みに漬け込む隙は今だと思った。 「お前はこれからどうすんだよ」 「堀内の1番にしてよ………」 まったく答えじゃない答えを返すサナ。 だけど、『もう、2番目はイヤだ。1番がイイ。1番になりたいの』と、苦しそうに泣くサナを、勢い任せに責める事ができない俺もいた。