「ああ!?なら、好都合じゃねぇか。 俺達にこの女渡せよ」
「この子病気持ってるよ。 俺、この子とヤった後性病になったもん。 お前どうせ病院行ってねーんだろ?」
えっ……!?
いきなり話を振られ、戸惑いつつもその場に合わせて頷いた。
不良達は頷く私を見て『マジかよ…どうする?』と、顔を見合わせている。
考える隙なんて与えないと言わんばかりに、
「俺、完治に1ヶ月かかったよ。 その間誰ともヤれないし、死ぬかと思ったし。 病気になりたくなかったらこの子はやめといたがイイよ」
平然とウソを並べる堀内くん。
妙にリアルなおかげで、不良達は堀内くんの言葉にビビったらしい。
『ハハハ、やっぱイイわ……』と私の腕を離し、何事もなかったかのように去って行った。



