――確かにウソだけど、ウソと言われた事がムカついて『ウソじゃない。 本当にお腹痛い。 月1の女の子の日』と、変な意地を張ってみる。
「………ハイハイ。 俺が言いたいのは、泣くくらい腹痛いのに、何で遊ぶ約束してるのかって言ってんの」
懲りずに話しかけてくる堀内くんが、鬱陶しくてたまらなかった。
「もう少しで友達くるから、もう帰ってよ」
一人で思いっきり泣きたい気分なのに、堀内くんがいたら泣けないじゃん。
正直、一人にしてほしい。
だから少し強い口調で『早く帰って!』と言うも、『そのまま友達待つんなら、遊んでくれる友達の為にも、腹痛いの我慢して『楽』を演技するんだな。そうじゃないとその友達に失礼だから』と鬼のようなことを言われ、堀内くんはそのまま私の元から去って行った。
堀内くんは嫌味しか言わない。
………だから彼氏に浮気された事は言いたくない。絶対、言わない。



