陽菜ちゃんをこっそり見ながら、晃太さんが持って来てくれた料理を食べ、ノンアルコールカクテルを飲む。
それがあまりに美味しすぎて、本当はもらった分だけで満足しておけば良かったのに、もう少し……とつい端っこのテーブルに向かってしまった。
そんな風に欲張ってしまったのがいけなかったのだろうか?
木陰からそっと見るだけで良かったのに……。
「あれ、お前、一ヶ谷じゃね?」
「ホントだ、横恋慕くんじゃん」
「え!? まだ諦めてなかったの、お前!?」
気が付くと、広瀬先輩の友人と思われるの皆さんに囲まれていて……。
さすがに招かれざる客だと自覚しているオレが、しどろもどろに受け答えをしている内に、気がつくと目の前には、若干険しい顔の広瀬先輩が立っていた。
「あの! オレ、別に邪魔しようとか、そう言うんじゃなくて!」
思わず、広瀬先輩の顔を真っ直ぐに見て訴えていた。
オレは、去年、陽菜ちゃんにひどいことをしたと、本当に心から後悔している。
だから、本当に他意はないんだ。
この上、結婚式をぶち壊しに来たなんて思われたくない。いや、思って欲しくない。
きっと広瀬先輩の人生で一番幸せな日である今日を、オレのせいで曇らせたくなかった。
「ただ……遠くからで良いから、陽菜ちゃんが幸せになるところを見たくて……」
それがあまりに美味しすぎて、本当はもらった分だけで満足しておけば良かったのに、もう少し……とつい端っこのテーブルに向かってしまった。
そんな風に欲張ってしまったのがいけなかったのだろうか?
木陰からそっと見るだけで良かったのに……。
「あれ、お前、一ヶ谷じゃね?」
「ホントだ、横恋慕くんじゃん」
「え!? まだ諦めてなかったの、お前!?」
気が付くと、広瀬先輩の友人と思われるの皆さんに囲まれていて……。
さすがに招かれざる客だと自覚しているオレが、しどろもどろに受け答えをしている内に、気がつくと目の前には、若干険しい顔の広瀬先輩が立っていた。
「あの! オレ、別に邪魔しようとか、そう言うんじゃなくて!」
思わず、広瀬先輩の顔を真っ直ぐに見て訴えていた。
オレは、去年、陽菜ちゃんにひどいことをしたと、本当に心から後悔している。
だから、本当に他意はないんだ。
この上、結婚式をぶち壊しに来たなんて思われたくない。いや、思って欲しくない。
きっと広瀬先輩の人生で一番幸せな日である今日を、オレのせいで曇らせたくなかった。
「ただ……遠くからで良いから、陽菜ちゃんが幸せになるところを見たくて……」



